「もがきながら全力で動き続ける男」~Doingの背景のBeingを探る~「キャリクラ酒場」vol.7
「今、自分の今後のキャリアで滅茶苦茶悩んでいるので、色々な人から思いっきり突っ込んでほしいんです!」
今回のキャリクラ酒場は、そんなご相談から始まりました。
お悩みの主は、太田典志さん。
一級建築士として美容施設、ホテル、スパなど数々の商業施設のプロジェクトを手掛けてきた方です。
参加したプロジェクトは賞を受賞しているは、プライベートでも、
・月1度、宿借りバーでバーテンダー
・ロードバイクで、年数回レース出場
・スパイスカレー作りで、SNSにレシピ公開
・落語が好きで落語会を定期的に開催
・バンド
・着物などカルチャーSNSコミュニティを牽引
と全方位でご活躍をされているはで・・・
「えっと、ホントに悩んでます?むしろ、人の何倍も人生を謳歌してませんか?」
と突っ込みたくなる人なんですけれど。
キャリアの悩みは人ぞれぞれ。
太田さんの場合、好奇心旺盛であちこちにアンテナが立っているが故に、どれにするか、悩まれるのかなぁ・・・?なんて想像しながら、とにかくおでまし頂きました。
太田さんは、大学では建築士の勉強をしながらもバンド活動に熱中、うっかりメジャーデビューまで果たします。
残念ながら売れなかったことからインテリアデザイン事務所に所属し、本業の建築士としての仕事を始めます。
時は、バブル真っ盛り。
表向きの華やかさとは裏腹のブラックな現実にもがきながらも、派手なスーツを着こなし、夜な夜なクラブに繰り出す羽振りの良い時期があったり、起業して成功したかと思ったらあっという間に撃沈して借金を抱えたり・・・
たった6年の内に5社を転々とし、多くの学びを得ます。
ご本人曰く、
「今思えば、フワフワしていた6年間でした。山っ気があって、まともな社会人生活を送れなかったんです。これはヤバイと、初心に戻ってデザイン事務所に勤め、工業デザイン、インテリアデザインを頑張ることにしました。」
自分はクリエィティブの道でやっていきたい。でも、好きなだけでは食べていけない。自分が「好きなコト」を「得意なコト」にしなければいけない。
派手な生活から一転して地味な生活へ。好きなコトにはトコトン打ち込む、元々ヲタク気質があったという太田さんの本領発揮。殆ど寝ないで、ひたすらデザイン、デザイン、デザイン・・・
修行の日々は約5年間続きました。
33歳で漸く、コンペで優勝。
その後約20年間は、某美容室GのV字回復、アジアのスパブーム、デザイナーにとどまらず、ビジネスパートナーという立ち位置も得たホテルのプランニングまで、多くの機会に恵まれ、実績を残して来ました。
仕事の傍ら、有り余る好奇心とヲタク気質を発揮し、エネルギッシュに動き回り、冒頭で紹介した多様な趣味と仲間も開拓して来ました。
しかし・・・
働き方が大きく変わる中で某社オフィスのデザインなども手掛け、コロナ禍にもめげず動き続けながら、
「この後、一体何をするべきなのか?そもそも、自分の仕事はSGDsに反しているのでは?」
と悩みます。
でも今、同じ様な悩みを抱える太田さん世代の方って、多いはずですよね?
だってやっぱり、コロナ禍は私達のこれまで当たり前だと思ってきた価値観を揺さぶっているから・・・
太田さんのキャリアヒストリーを聴いた参加者からも、多くの質問や意見が出て、暫し皆でディスカッション。
・モノか、コトか?
・自由が一番の贅沢
・可処分脳エネルギー
など、大事なキーワードも出てきました。
参加者からは、
「日頃、生き生きとしていないミドルシニアと話すことが多いので、良い刺激になりました」
「一気に地味な暮らしになった時に時間を忘れて『ひたすら描き続けた』というキャリアが心に残りました。目の前の作業に没頭することで開けるキャリアもあるんですね」
「太田さんの『好き』を貫き通すキャリアを見せて下さり本当にありがとうございました!僕もキャリアに迷っていて、『好きなことだとスキル不足で自信がない・・・』と考えることがあります。でも、太田さんのお話を聞いて、エンジニアとしての体力をつけるためにもう一度メシの時やその辺を歩いてる時でもプログラミング学習をしようと思いました!」
「好きなことを極めるのは憧れます。ずっと創り続けていくには、揺るぎない覚悟が必要だろうなと思いました」
「消費のあり方・資本主義ベースのモノ・ヒト・カネの流れ、ひいては我々人間の行く末を見据えたキャリア選択の視点に、大変刺激を受けました。『これからの時代、○○がウケるからこれで食っていける』といった生存戦略に留まる視座ではなくて、自分の情熱と、業界・社会・人々の向かう方向を掛け合わせる。大変にスケールが大きく難しい問いに常日頃向き合い続けていらっしゃるのだと感銘を受けました。」
などの感想が寄せられました。
自分自身のキャリアを話す方も、聴く方も一緒になって、オープン&フラットに考えて話し合える。そんな、キャリクラ酒場の醍醐味を再確認した夜でした。
太田さん、ご参加された皆様、今回も有難うございました~!!!
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